週刊おたく茶話

オタク文化についての雑感を記事にしています。ブログ名は週刊誌風っぽくしていますが、更新は週1回やり続けるというわけではありませんのでご了承ください。

オタクの攻撃性・暴力性

1ヶ月ほど更新をサボってしまいました。書きたい事が無かったわけではないのですが、どうも最近はネットを見てるとストレスを感じる事が多いので、ネットの利用自体を遠ざけていたら必然的に更新が滞ってしまいました。

 

さて前回は「ネットを見てるとオタク業界人は性格が悪いと感じる」という記事を書きましたが、実のところ業界人ではない一般のオタクもかなり性格が悪く攻撃的である人が多いと思っています。例えばツイッターではよく「アニメアイコンのアカウントは異常だ」という声が多くありますが、実際にツイッターでの炎上(吊るし上げ)案件に関する罵倒書き込みを見てみると、アニメアイコンかつオタク趣味を持つ発言者が多く目に付きます。さらにそういう人達の書き込みを追ってみると、批判対象の人に直接意見を言うわけでもなくエアリプでの中傷(つまり陰口)を繰り返している場合が多く、非常に陰険・陰湿かつ執念深い人が多いなと感じます。

 

オタクの攻撃性・暴力性が垣間見える事はネットだけではなく外の世界でもあります。下記のニュースのように声優やアニメ関係のイベントで一部のオタク(通称「イベンター」、「厄介系」)が暴れたという話は頻繁に耳にします。アイマスラジオ公開録音でファンが暴徒化して流血騒ぎ、ネット上でも話題に - AOLニュース 

私自身もかつてはアニメ関係のイベントやライブによく行ってたのですが、「厄介系」の客が出くわす事が増えてきて楽しめなくなってきたので今は行かなくなりました。

 

ちょっと話が変わるようですが、オタクの攻撃性・暴力性というテーマについて考えていたら、やはり過去にオタクが関与した犯罪との関係も考えたくなります。最近でも川崎中1殺人事件の犯人がラブライブ!のファン(通称「ラブライバー」)である事が判明して話題になりました。あくまで加害者と被害者の趣味がラブライブ!だったという事実が報道されただけで当然「ラブライブ!の影響で事件が起きた」とは報道されてないのですが、ネットでは案の定「マスコミによるオタク叩きだ」「オタク趣味は無関係だから報道するな」というお決まりの反応が多く見られます。

しかしこの事件の犯人、冒頭で書いたような炎上・ネットリンチに参加しているオタクとメンタリティが似てるなと感じました。身内内部の倫理で「こいつは酷い奴だから叩いてもいい」と勝手に決めて集団リンチするという点では両者はほとんど同じです。つまり犯人はオタクの中ではよくいるタイプだったと言えるのではないでしょうか。もちろん物理的な暴力と言葉の暴力という違いはありますが、標的が精神的に弱い人であれば言葉の暴力でも当然人を殺す(自殺に追い込む)事はできてしまいます。炎上・ネットリンチに参加する人の多くはその自覚が無いのかもしれませんが、悪質である事に違いはありません。

「炎上・ネットリンチに加わってる人なんて、実際にはネット弁慶で外ではおとなしいだろう」と思う人もいるかもしれませんが、アニメ関係のイベントで暴れる厄介系のオタクがいるという事を考えると、旧来の「オタクは気弱でおとなしい人間が多い」というイメージは既に現状と乖離していると言えます。

 

私もオタク寄りの人間ですので「オタクは皆、犯罪者予備軍である」と言いたくはありませんが、凶暴なオタクがこうもあちらこちらで目に付くという現状では「オタクに偏見を持つな」と言っても難しいでしょう。オタク絡みの事件に関するニュースを眼にしたら「人の振り見て我が振り直せ」と言うように自身や知人の言行に暴力性がないか振り返った方が「オタク叩きだ」とワンパターンな反応をするよりも建設的ではないでしょうか。

 

次回の更新はまた当分先になるかもしれませんが、それではー。